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さかめも

株もやってるウェブエンジニア。月間80,000PV。田舎で生まれ、上京して7年。大手SIer→ウェブ系ベンチャー→フリーランス→スタートアップ創業期 を経験。お金持ちにならなくていいから好きなことをしたい。好きなことを続けるためにお金が欲しい。

新卒で入社した超有名大企業を1年で辞めた話 その17(お金の持つ力と新入社員を採用する理由)

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▼この記事の続きです

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▼1話目はこちらです。

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新人研修はあと2ヶ月。

残りの期間は資格を取るための講義が続きます。

 

この期間中にIT関連の資格を4つほど取る必要がありました。

最初に「取れるまで仕事させない」とお尻を叩かれているうえに、それなりに勉強しないと合格できない資格ばかりだとわかると、新人はみんな必死になって勉強します。

 

資格を取って役に立ったこと

今思ってみれば、取得が難しい資格を取れるまで待ってくれるということですから、こんなに恵まれた環境はなかったと思います。

しかも専門的な資格というのは受験料が高いものも多く、一回受けるのに2万円ほどかかったりします。

みっちり数ヶ月かけて講義を受けて、受験料の高い資格を、それも4つもとれるのですからこんなありがたいことはありませんでした。

 

資格を取ってそれが何かの役に立つのか? と聞かれたら正直僕にもわかりません

その人の目指しているものや、取る資格にもよっても違うと思います。

 

これは僕の場合ですが、これで専門知識をおさえられたのは確かだし、転職するときに履歴書が少し華やかになったので役に立ったといえば立ったのかもしれないな、といった感じです。

最初に研修で資格を取らせるような会社に転職しようと思ったら有利になると思うし、自分のいた会社では持っている資格が今後の昇進に影響するという話も耳にしたことはあります。

 

資格取得に向けて講義が始まる

資格取得に向けて数週間の講義、そして受験、合格したら次の資格に向けて数週間の講義、そして受験、というのを繰り返す日々がこれからしばらく続きます。

その期間はもはや会社というより学校のような雰囲気でした。

学校よりも緩いくらいかもしれません。

 

研修期間中に毎月の給料が振り込まれたときなんかは、これでほんとに給料をもらってても良いのか?! と感じたくらいです。

それにもかからわらず、さらに嬉しいお知らせを耳にします。

 

 

 

ボーナス……!

 

なんと研修期間中にもかかわらず、一番最初のボーナスがもらえるらしいのです。

当たり前ですが給料がもらえるほど会社に対して何もプラスになるようなことはしていません

ほんとにいいのだろうか、と思ってしまいます。

 

 

「ときどきだけど、5月のゴールデンウィーク明けになると、実家に帰省してそのまま帰ってこなくなる人もいてね……。」

ボーナスの話に加えて会社の偉い人がそうつぶやき始めます。

 

そしてさらに付け加えます。

「研修期間中にボーナスももらえるなんてことはなかなかないと思う。みなさんはこの会社にぜひ長くいてもらえると嬉しい。」

 

お金の持つ力

お金はわかりやすく目に見えて数値で表現できる評価です。

そして、大半の人がもらえると嬉しい評価であることは間違いありません。

 

こんなにモノでありふれていて恵まれた時代、会社からゲームソフトをもらえたり、野球や映画のチケットをもらえても確かに嬉しいことかもしれません。

 

しかしそれよりもボーナスという形でこれから

金一封を差し上げます。

なんて言われた日には誰しもが

 

うわー!

となるくらい目を輝かせるものです。

お金の力というものはすさまじい威力と幻想を秘めています。

 

なぜここまで新人にお金を割いているのか

最初の3ヶ月は新人研修、その間の給与、ボーナスを支払っているうえにひとつも働いていないとなると大赤字であることは間違いありません。

 

それはつまり企業側からすれば先行投資に他なりません

そのお金を割いてでもいいからとにかく優秀な人に入ってもらい、長くいてもらいたいのです。

 

僕も採用する側として採用活動というものを経験したことがありますが、いざ優秀な人を集めようと思ったときに、すぐに希望どおりの人材に出会えることはなかなかありませんでした。

また、一度 会社というものを経験したことがある人であれば、前の会社の常識が基準になっていることも多く、何かそぐわないことがあれば意見の食い違いだってしばしば起こります

 

若いうちなら経験やスキルが少なくても、将来伸びる可能性があり、しかも余計なプライドがなく素直な気持ちで会社の方針を吸収してくれる人を一斉に採用できるとなれば、お金をかけてでも採用して教育することはやはり価値があることなのです。

 

また、年をとるにつれて人はどうしても仕事に対して保守的になることが多く、変化を恐れるようになります

そんな人だけが集まる会社だと、いずれ時代の変化に順応できずリタイアを余儀なくされます

 

例えば明治から受け継がれてきた、あの有名なキリンのビールひとつをとってもそれはわかります。

今でも堂々とキリンビールが生き残っているのは、時代に応じて小型のびんにしたり缶にしたりして容器を変え、「キリンライトビール」のほかに「キリン缶生」、「キリンびん生」と今度は中身に変化を付け、一番麦汁だけを使用してつくる「一番搾り」という個性を明確にし、複数の商品で多様なニーズに応えるマルチブランド戦略を打ち出し、ビールだけに依存せず、洋酒やチューハイ、さらには医薬など新しい分野にも取り組んだりしながら、新しい企業のイメージ構築や体質改善を進めてきました

 

こうやって100年以上も同じものが受け継がれているのには、変化を恐れず時代に合わせてブラッシュアップをし続けてきたという努力の積み重ねがあるのです。

そのためにも若くて新しい風というものが必要だし求められているのです。

 

また、どうしても会社の規模が大きくなると、仕事でやりがいというものが感じにくくなりやすいことも多いです。

そんな大きな会社だからこそ勝てること、そしてわかりやすく人をつなぎ止められる方法。

そのひとつはやはりお金というわかりやすい指標なのかもしれません。

 

▼続きます。

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