ネットで商品を効率よく売るために行った集客と宣伝の方法【会社を辞めた話 第41話】

この記事の続きです。

副業で電子書籍を販売してみてわかったこと【会社を辞めた話 第40話】

 

1話目はこちらです。

新卒入社した一部上場企業を1年で辞めた話【会社を辞めた話 第1話】

 

電子書籍を出品しただけでは、誰も見ていないのに売れるはずがありません。

今度はお客さんを集める必要がありました。

 

そして、何事にも王道というものがあります。

うまくいくかは疑問でしたが、他の人がやっていることをマネしてやってみることにしました。

 

以下は僕が購入者を集めるためにやったことです。

 

ブログで見込み客を集める

まずはブログを作成して、商品を購入してくれそうな属性の人を集めます

 

商品に関連する記事を書いて、その下に

「もっと詳しい情報を知りたい方は、こちらから登録してください。」

というリンクを作成しました。

 

ちなみに当時はまだスマホの普及率は低く、世はガラケーの時代でした。

そのリンクを押すとメールソフトが開いて、空メールを送るとメルマガに登録されるというしくみです。

 

ここで集めたメールアドレスのリストは、商品を購入する可能性のある貴重な見込み客と言えます。

 

以上がメインのブログになります。

これ以外にいくつかの無料ブログサービスで違う記事を書き、それぞれの記事からもメインのブログへリンクを貼りました

今では効果はないでしょうが、当時はまだこのようなやり方で被リンクを増やすことで、SEOの効果を見込めると言われていました。

 

ブログで集めたメールアドレスにステップメールを送る

次に、メールアドレスが登録されたら、その日から1日1回、毎日メールを送ります

これをステップメールと言うらしい。

 

メールアドレスを登録してくれたからといって、まだ相手は試しにようすを見てくれているというだけです。

ここですぐに商品を紹介しても、軽く流されてしまうでしょう。

 

商品の紹介はあとにして、まずはいかに自分のことや商品のことを信じてもらえるように、少しずつ距離を近づけていかなければなりません。

そこでこのステップメールが営業マンの代わりをしてくれるのです。

 

ちなみに、この空メール登録やステップメールのシステムは自分で作ると大変です。

そのしくみを簡単に導入できる有料のサービスがあったのでそちらを使いました。

 

メルマガの内容はざっくりとこんな流れになっています。

  1. 自己紹介。
  2. このメルマガがいかに重要であるかを伝える。
  3. お客さんの抱えている悩みを提起する。
  4. お客さんの悩みが解決したときのことをイメージさせる。
  5. その悩みを解決する方法があるということを伝える。
  6. 商品の重要性と効果を伝える。
  7. 商品を手に入れてからのお客さんを想像させる。
  8. これを逃すともうチャンスはないということを伝える。

 

これで少しずつお客さんとの距離を縮めていきます

1円でもお金を出してもらうためには、最終的には紹介する商品のことを魅力に感じ、お客さんが本当に買いたいと思ってもらう必要がありました。

 

考えてみれば、テレビの通販番組やインターネットの広告、保険の営業など身の回りにはこのような手法がいたるところで使われていることに気づくと思います。

 

さらに商品紹介ページで商品の説明をする

ステップメールで紹介した商品ページのURLを押すと、その先には またしつこいくらいにもう一度、商品の内容を説明したページを用意します。

インターネットの通販サイトなどを見ていると、よく長い商品紹介ページが出てくることがありますが、アレです。

 

ステップメールと同じように、ふたたび商品紹介やメリットを復習。

加えて、よくある質問やお客様の声も付け加え、買わない理由を無くして、購入したいテンションにもっていきます

 

商品を作るのと同じくらい宣伝は大変

ここでわかったのは、商品を作るのと同じくらい宣伝も大事であるということでした。

実際にここでは、商品を購入させるまでの導線を作るのに、商品作成と同じくらい、もしくはそれ以上の労力をかけることになりました。

 

当たり前のことですが、いくら良い商品を持っていて、それを必要とする人がどこかに存在していたとしても、目に触れなければ誰にも買ってもらえません

商品作りばかりに目を取られてPRがおろそかになってしまってはうまくいかないのです。

そして、その逆もまた然り……。

 

やることはやったけど、これでうまくいくのだろうか

いちおう いろいろと調べて、他の人をマネして、やれるだけのことはやり切ったつもりです。

しかし現時点でうまくいく可能性の光はまったく見えませんでした

むしろこんなので本当に誰かメルマガに登録してくれるのだろうか、なんてことを考えていました。

 

しかしそれでもやってみたかったのです。

こういうのは中途半端にやるのはよくないということもわかっていました。

だから、いま自分のやれる全力を出したつもりです。

 

(ここまでやってうまくいかなかったらもう二度とやらなくて済む……。)

 

そんなことを自分に言い聞かせて、半信半疑で動きがあるのを待っていました。

 

しかしまあ不思議なことは起こるものです。

あれから3日後、いったいどこからブログを読んでくれたのか、なんとメルマガに最初の登録があったのです。

 

以下の記事に続きます。

自分で商品を売ってみてわかったビジネスにおいて大切なこと【会社を辞めた話 第42話】